先日、雑誌aromatopiaで調べ物をしていたら

興味深い記事が目に留まりました

aromatopia最新号は「薄荷とミント」の特集。特集記事以外にこのセミナーリポートのほか精油の原液塗布について海外の団体の見解なども紹介されていてとてもホットな号です。

 

それは3月に「精油の安全性ガイド 第2版」の出版記念セミナーとして

著者のロバートティスランド氏が来日しセミナーが開かれたときのレポートです

 

私は残念ながらセミナーには参加していないので

この記事を大変ありがたく読ませていただきました。

その中で一番私の目を引いたのは

芳香浴やアロマバス(沐浴法)という

一般的にお手軽でアロマ初心者が

まず手始めに取り組むであろう使用法についての注意喚起です。

 

 

皮膚刺激症例が多いアロマバス

記事の後半でアロマバスについてはかなり強い表現で

安全性に配慮するよう説明がなされていました。

 

これまでの検定テキストをはじめとした

アロマテラピーの書籍では

使用量についての言及は割と明確ですが

(例えば通常の家庭用浴槽ならば5滴まで足浴、手浴は3滴まで…など)

 

精油をどうやって浴槽に入れるかについては

精油は水に溶けないので良く分散させましょうとか

乳化剤を必ず使用しましょうという表現が

注意事項として記載されていることが多いように感じます。

*この乳化剤という表現が厄介ですよね。

自分が資格を取る時にも「乳化」については講師の方も

詳しい説明はしてくれなかったように思います。

 

私自身も

柑橘系やスパイス系、

またアルデヒド類や酸化しやすいテルペン系が多く含まれる精油については

皮膚刺激を避けるために沐浴に使用しませんでしたが

実際の使用法については

 

  1. 直接、湯に垂らしてかき混ぜる
  2. 天然塩や手持ちの塩、砂糖、はちみつ
  3. 高濃度アルコール(スピリタスやウォッカその他酒類)
  4. バスボム(重曹+クエン酸)

 

…という使い方で日々セルフケアをし、

実際に講座などでも紹介をしてきました。

でもどうやら、これらの使い方は危険をはらんでいる様なのです。

 

情報アップデートの重要性

さて手元にあるアロマの文献を調べたところ

アロマテラピーを標榜した専門的な実用書でもほとんどのものが

入浴には天然塩エプソムソルトを用いた使用法を明記していました。

 

検定テキスト【2015年7月改訂版】では

全身浴は「天然塩、植物油などに希釈」という表現がされていますが、

部分浴については基材の表現は無し(!!)。

手作り入浴剤のレシピについては

①天然塩を使う

②はちみつを使うの2種類だけが記載されていました。

 

手作りコスメのレシピ本が

唯一、バスソルトやバスボムを作る際にも

「精油はホホバオイルに希釈する」と明記してありました。

入浴剤のレシピでは一貫してこのルールは守られています。

手作りコスメの専門家の方は

皮膚刺激についてのリスク低減が最大の関心ごとともいえますから

レシピを組み立てる際のリスク管理への意識が高いということかもしれません。

皮膚についての生理学に

かなりの時間をかけて学んでいるアロマセラピストですが

セルフケア方法などについて説明をする際には

少し危機意識が低かったかもしれないなぁという印象です。

 

ティスランド氏は

「牛乳、コーンスターチ、エプソム塩、卓上塩、

アロエベラ、グリセリン、ウォッカなどは

アロマバスの基材としては認めない」と言及しているようです。

 

私…絶句…

 

確かに言われてみると、どんな基材を使っても

浴槽の水面に精油の薄い膜がキラキラしているのは目にする光景です。

それを特に疑うことも無く、

入浴していた私…

いままで私の知る範囲においては大きなトラブルは聞こえてこないものの

アロマセラピストとして

またアロマ講師として大きな反省材料となりました

足浴用のバスソルトですが…天然塩のみではやはり対策は不十分かもしれません

 

精油を安全に使用するために心がけること

リスク管理を考えるときに重要なのは

リスクというのは0には決してできないということです。

何か事故やトラブルが起きるという可能性を

限りなく少なくするというのがリスク管理の考え方です。

 

ですから一概にこれまでのように天然塩に精油をまぜて

入浴する方法が誤った方法とは決めつけられない訳です。

でも、長年の研究の積み重ねの結果、

ティスランド氏は先ほどの様な基材を用いた時は

皮膚刺激のリスクが上がり危険だということが判明したという説明をされています。

 

またアロマテラピーについての認知度が上がり

使用する対象者の人数が増えれば増えるほど

そのリスクが上昇するわけですので

より広範囲の対象者に安全に精油を届ける必要が高くなるわけですね。

 

皮膚が敏感な方

角質層のバリア機能が低下した高齢者

皮膚の発達が未熟な子ども

その他、何か特別な配慮を必要とする方など…

 

いろいろな対象者への配慮や想像力が本当に重要なのだと思います。

 

情報というのは日々アップデートされるものです。

あらたにわかった情報を追加して

レシピの組み立てを考え直す必要があるということですね。

天然塩に混ぜる込む前にホホバオイルに精油を希釈するひと手間を忘れないようにしましょう!!

 

情報のアップデートを怠らずに

リスクを限りなく小さくするアロマテラピー活用法を

これからもしっかりと考えていきたいと思います。

私のお気に入りはこちらのオイルコンディショナー。お湯に入れる乳白色のバスになります★べたつきも無し♪