みなさん、こんにちは。アロマスケープです。

今日は午前中のデイサービス勤務のあと、

午後からホリスティック医学協会の勉強会へ。

テーマは

「社会的処方箋」と「地域包括ケア」です。

どんなお話がきけるのかワクワクです♪

 

講師の山本竜隆医師は

約10年前に

富士山の麓、朝霧高原に診療所を開設し

その後、

富士山静養園、日月倶楽部といった

リトリート施設などをオープンさせて

ホリスティックな健康観に基づいた

地域医療、予防医療の実践に取り組んでおられます。

 

 

社会的処方箋とはなにか

今回のセミナーのキーワードのひとつが「社会的処方箋」ですが

イギリスやカナダの事例を基に説明がなされました

 

◆イギリスにおける社会的処方箋(2006~)

「既に慢性疾患を持つ人々の健康状態が悪化することを予防し、

費用がかさむ専門家の治療を減少させるサービスを

コミュニティ内にある非医療的な支援を

提供する協力者に委託することを意味する」

 

英国では

これを実践しはじめたところ

事故や救急来院が21%減少

入院が9%減少

外来予約が29%減少

したと報告されています。

 

釣りや編み物の集まりに参加した高齢者が

うつ病から脱したという報告もあるそうです!

 

具体的な診察の過程で

基本的な医学的な診断から

必要な予防、医療、介護へつなげるわけですが、

それと同時に

社会的背景診断(例えば貧困や孤立などの抽出)を行い

ここで

「社会的処方箋」が必要ありとチェックがつけば

チームは患者と必要な社会資源がうまく結びつくように

働きかけをします。

ここで地域連携室や地域包括ケアセンターが

コーディネーター役として登場するわけです。

 

◆医師会と美術館の提携(カナダ)

カナダのある地域の医師会とモントリオール美術館の提携例では

様々な健康問題を抱えた患者と同伴者が

モントリオール美術館へ入館し様々な芸術体験ができるよう

取り計らうことが可能となっていて

決められた試験プロジェクトに参加した医師は

治療中の患者に最大50回まで

美術館の無料入館券を処方できるとのことです。

 

 

つまりは医師が患者さんの治療にあたり

投薬だけではなくて

体操や音楽、ボランティアなどの地域のサークル活動や

地域にある歴史や芸術などの知的財産に触れることなどを通じて

社会とのつながりを処方することを指すのが「社会的処方箋」なのです。

 

「社会的処方箋」とは

公的、私的にかかわらず

患者さんが地域でその人らしく

生きていくため

くらしていくために必要な要素をケアとして提供する。

必要なものは

Aさんにとっては

安心できる住まいかもしれないし

Bさんには

人の役に立つという生きがいかもしれないし

Cさんは

お仕事(雇用の有無にかかわらず)なのかもしれません

 

病からの回復というのは

単に疾病の治癒ではなく

地域での暮らしの再生、自分らしさを取り戻すことであるわけです。

この社会的処方箋という考え方は

「ボディ」「マインド」「スピリット」の

3つの調和を重要視する

ホリスティック医学と非常に親和性が高いなということを感じました。

 

そもそも私が業務として長年従事している

「リハビリ」も

re「再び」 + habilis「人間らしい」「できる」

「再び人間らしく」とか「再びできるようにする」が語源で

そこから転じて復権、名誉の回復という意味をもつようになってきました。

純粋に「機能回復」を指す時代もありましたが

いまは再び全人的なアプローチや

環境要因など社会的因子を考慮するモデルへと移り変わっていますので

自分が狭い狭いと思っていたOTの職域は

まさに社会的処方箋の可能性を秘めた療法だったわけです。

そこに気づくまでに随分と時間がかかってしまいました。

 

2025年問題を見据えた「地域包括ケアシステム」

少し話がそれましたが

もう一つのキーワード「地域包括ケアシステム」

これはこの先の日本の健康を守る上で

かなり重要な位置を占めているように思います。

わたしたちが近い将来直面するであろう

社会問題である2025年問題ですが、

この問題を解決するために打ち出されたシステムが

「地域包括ケアシステム」です

 

現時点では

医療連携、地域連携…

つまり、医療と介護、福祉の垣根をなくしましょうよ

連携しましょうよというのが

目的となっているイメージですが

厚労省などが中心となって発表している

2025年に向けた地域包括システムの構築には

実は保険外サービスの活用が重要であると

明確に位置づけられているのです

地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービス

(H28年 厚生労働省、農林水産省、経済産業省)

 

その「保険外」になにが入ってくるかというのは

決められたものでは無くて

あくまで地域のニーズが基準。

単なる行政単位ではなくて

地域包括支援センターが管轄する中学校区ぐらいの単位で

必要なもの…地域に住まう人が必要とするサービスを

分析して提供(活用)することが大事な視点です

このハンドブックには

地域包括ケアシステム構築に欠かせない

保険外サービスの活用事例がいろいろ掲載されています。

インターネット上で閲覧が可能ですので

ご興味ある方は是非ご覧になってください。

 

病気になっても幸せに暮らせる、安心して暮らせる

そんな夢の様な暮らしができるでしょうか

誰にでも優しい社会を作り上げていこう

そのためには医療だけでは無理、

介護保険や福祉など行政主体だけでも無理、

なので

あらゆる社会資源「ひと・もの・かね」を総動員しよう!!

…という動きがいま確かにあるわけです。

 

ならば

アロマでなにか貢献できないか???

アロマが地域のお困りごとの役に立つことあるのでは???

と考えた末に現在二足のわらじで活動を細々としていますが、

所属している施設外へは

なかなか飛び出していけないものです

もっと多くの人へ発信するべきなのかな

売り込みに行った方がいいのかな

悩みは尽きません…

 

でも今日のセミナーに参加して

現在、行っている規模の草の根活動をつづけることが

自分のやりたかったことと

大きくかけ離れてはいなかったのだなと再認識しました。

 

活動をつづけながら

あちこちへ顔を出して、

地域にお住いの方にどんなニーズがあるのかを

話してもらえるような関係作りが重要になりそうです。

 

「社会的資源」が薬になるという「社会的処方箋」

アロマセラピストも一社会資源として貢献できそうでワクワクします。

でも

答えはすぐには見つからないし

それぞれの活躍の場で求められることが違うので

具体的にこれが良いというものはありませんが、

今日のセミナーでは

山本先生の活動やこれまでの経験に裏打ちされた

活動の場所を自ら探す意義とか

コミュニティとのかかわり方など

行動、活動のヒントとなりそうな根っこの部分も

惜しみなくたくさんご説明くださいました。

 

次回のブログではそれにも触れてみたいと思います。